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精読について
読者のから精読に関する質問をいただきました。なお、普通「精読」と言うと「内容をよく考えながら、細かいところまで丁寧に読むこと」(明鏡国語辞典)を意味しますが、英語学習における精読は単語の意味や文法・構文をひとつひとつ確認しながら分析的に読むことを指します。

Question:
8月15日の対談で、神崎先生は、多読も重要だけど精読も重要と強調されていました。多読は、易しいものから徐々に英文に慣れ、レベルを徐々に上げていく事が良いと神崎先生は、色んな場面で英語学習者に伝えていたと記憶しています。精読については、特に具体的に発信されていないような気がしていますが、私の認識不足だったらスイマセン。

私の精読への意識ですが、前提条件として読み物として各個人が興味があるもの途中で挫折しないようなものを題材にする事が重要。(これについて、方向性として多読と一緒かと思っています。)
次にレベルの設定ですがですが、チョット背伸びしないと届かないようなモノなのか、後々辞書などを使って語彙等を理解するので、レベルは前提条件が崩れていなければ、相当難しいモノやチョット難しいモノは、特に問わないものなのでしょうか。

宜しくお願いします。

(RYKさん)

Answer:
ご質問、ありがとうございます。精読の素材に関してですが、仰る通り精読の場合も多読同様、自分が興味のある内容のものを使ったほうが長続きすると思います。読んでいて楽しいほうが学習効果も上がるはずです。ただ、多読の場合は読書の楽しみを味わうことが重要な要素になるのに対して、精読は「読書」という感じではないので、興味がある内容かどうかということは多読の場合ほど重要ではありません。

難易度に関しては、多読で使うものより難しめのものを使ってください。多読と精読は目的が違います。多読の目的は英語にたくさん触れることで、英語の感覚を身につける、英語の回路を作る、英語を英語のまま理解できるようになることです。ですから、理解できない語句や文法が出てこない素材が理想です。自分にとって少し易しすぎるくらいが適切なレベルです。それに対して精読の目的はわからない語句や文法をひとつひとつ調べることで、英語に関する知識を増やす、またはあいまいな知識を確実なものにすることにあります。ですから、すべて楽に理解できる素材を使ったのでは意味がありません。精読には自分にとってやや難しいくらいのものが適切でしょう。ただし、あまり難しすぎると消化できませんので気をつけてください。

TOEICを目指して学習をするのであれば、TOEICの模擬問題で使われている英文を精読の素材に使うも良いでしょう。模擬問題を解いた後、パート3やパート4のスクリプト、パート5の問題文、パート6やパート7の文書を読み直し、そこに出てくる語句や文法をひとつひとつ確認するというやり方です。

精読に関して一言。精読は英語の知識を増やすためには有効ですが、知識だけ増えても英語は使えるようになりません。英語の力を伸ばすためには、英語の感覚を身につけ、英語の回路を作る多読的なアプローチが必要です。また、精読をする際も英語の感覚を身につけるようなやり方で行うことをお勧めします。具体的にはわからない語句は英英辞典で調べる、わからない文法は英語の文法書で調べるなどです。広く行われている精読は、通常一語ずつ日本語に置き換えていくやり方が取られていると思いますが、それでは英語の感覚が身につかず、英語が使えるようにはなりません。どうも「英語学習=英語に関する知識の集積」という捉え方をしている方が多いように感じますが、私は「英語の感覚を身につける・英語の回路を作る」ことの方がより重要だと思っています。「英語の知識を増やす学習」(新しい単語を覚える、新しい文法を学ぶ、精読をするなど)も必要ですが、学習時間は「英語の感覚を身につける・英語の回路を作るための学習」(意味のわかっている文の音読や暗唱、同じ映画やドラマを繰り返し見る、同じ本を繰り返し読む、多読をするなど)に多く費やすべきです。前者1に対して、後者9くらいの割合が良いと思います。

初めは頭を使って分析的に英語を捉えることも必要ですが、頭で理解したことを体に覚えこませる、体に染み込ませることをしないと使えるようにはなりません。英語が体に染み込み、英語の回路が出来ると日本語に置き換えることもなく、文の分析をすることもなく、英語のままで理解できるようになります。そのような状態を目指してください。



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テーマ:TOEIC - ジャンル:学校・教育

コメント
この記事へのコメント
公式問題集にある得点スコア算出方法についての質問です
神崎先生。はじめまして。
TOEIC公式問題集のVOL4を購入して1回目の模試を解いたのですが、どのぐらい得点できているか知りたく、書き込みさせていただきました。教えていただけると幸いです。
自己採点では、

PART1  9/10
PART2  23/30
PART3  23/30
PART4  21/30
リスニング 76/100 

PART5  20/40
PART6  10/12
PART7  30/48
リーディング 60/100

でした。公式問題集にある素点を使用した採点レンジでは、

リスニング    325-375
リーディング   205-255 となり、

合計 530-630 

という結果になります。600点に届いているのかどうか知りたいです。公式問題集では、あくまで目安ということが書いてありました。幅が100点もひらいているのですが、この方法で知る以外にないのでしょうか。
1問5点として、計算すると、680点になるのですが、単純に1問5点として計算したのでは、正確な点数が出ないのでしょうか。
ご指導宜しくお願いいたします。
2009/09/18(Fri) 23:34:39 | URL | アラサー #-[ 編集]
>アラサーさん

ご質問、ありがとうございます。
実際のTOEICでリスニング76問、リーディング60問正解するとおそらく580点くらいになると思います。単純に1問5点にはなりません。

それからTOEICはリスニング、リーディングそれぞれ±25の誤差があります(トータル±50)。それはたまたま勘で解いた問題が多く/少なく当たった、またはたまたま自分の答えられる問題が多く/少なく出題されたなどの「たまたま」の要因によって左右される部分です。ですから英語力が変わらなくてもTOEICのスコアは±50の範囲で変化する可能性があります。

アラサーさんの場合、実際のTOEICであと4~5問多く正解できれば、600点に届くはずです。
がんばってください。

2009/09/19(Sat) 10:57:58 | URL | 神崎正哉 #jo06q36w[ 編集]
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このコメントは管理人のみ閲覧できます
2009/09/19(Sat) 12:50:22 | | #[ 編集]
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このコメントは管理人のみ閲覧できます
2009/09/19(Sat) 16:16:38 | | #[ 編集]
神崎先生、ご回答ありがとうございます。
実際のTOEICを受ければわかることなのですが、とても点数が気になり質問させていただきました。あまり点数だけにこだわってしまうのもよくないかも知れませんが、前回よりスコアがよくなると、毎回一喜一憂してしまいます。誤差もあるため得点のレンジが決まっているのですね。
もう少しで600点だと思うので、頑張りたいと思います。ありがとうございました。

2009/09/19(Sat) 22:01:26 | URL | アラサー #-[ 編集]
管理人のみ閲覧できます
このコメントは管理人のみ閲覧できます
2009/09/21(Mon) 00:01:15 | | #[ 編集]
>隠しコメントの方

誤植のご指摘ありがとうございます。
まさに仰るとおりです。
「神崎式(下)」のサポートページに私の把握している誤植箇所をまとめてあります。
http://toeicblog.blog22.fc2.com/blog-entry-644.html

また何かお気付きの点がございましたら、ご連絡をいただけると助かります。
今後ともどうぞよろしくお願いします。


>アラサーさん

お返事、ありがとうございます。
600点目指して是非がんばってください。
また何かありましたらご遠慮なくどうぞ。


2009/09/21(Mon) 22:40:24 | URL | 神崎正哉 #jo06q36w[ 編集]
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