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accommodate問題のまとめ

このブログの読者でアメリカにお住まいの方がaccommodate a requestについて現地の人(アメリカ人2人と韓国人1人)に尋ねて、返答をまとめてくださいました。「続きを読む」からどうぞ。


accommodate a request = (a) oblige a request
(b) consider a request
(a), (b) どちらが意味的に近いか。



Aさん(アメリカ人、30代女性、Financial Manager)

【結論】(a) oblige a request が確実に正解。

【理由】accommodate = do it, or have to do it
consider = only think about it; might do it or might not do it

accommodate は助ける行為が前提にあり、助ける行為までをも含んでいる。むしろ現実問題として「必ず助けなければならない(have to do it)」。これはまさにobligeである。accommodate は oblige と完全に等価である。
一方、considerは「考える」だけで、「するかもしれないし、しないかもしれない。もし本当にして欲しいのなら、再度催促の連絡をくださいね」いったニュアンスで、「時間があったら考えておきます(本音:まぁ、たぶんしないけどね。。。)」というような感じ。

職業柄、私は毎日教授や各社のお偉いさんを相手にしているので、このようなニュアンスの違いにはかなり気を付けていて、accommodate a request を普段よく使っている。
consider a request は責任放棄のような印象を与えかねず、ビジネスの現場ではまず使われない。ちなみにoblige a request は古い英語(old English)であり、こちらも最近はあまり使われないが、この表現そのものは普通にある。

前後の文脈や状況によっては (b) consider a request という意味になることもあるかもしれないが、常識的な場面を想定してすなおに考えれば (a) oblige a request が普通である。

試験問題であれば(a) oblige a request が100%正解であり、(b)が正解とはなりえない。
ネイティブの立場として、これが不適切問題という印象は全くない。

Bさん(アメリカ人、20代男性、研究者)

【結論】少し迷ったが、すなおに考えれば(a) oblige a request を正解とするのが妥当。

【理由】まず、人からrequestがあったとする。そしてそのrequestを受け入れる(oblige/accommodate)か否定する(deny)かという過程を経ることになるが、この過程がconsider である。すなわち、oblige/accommodateはconsiderを経た後のものである。
時系列的には「request ⇒ consider ⇒ oblige/accommodate or deny」となる(下図参照)。

pic.png


図:Bさんによる説明図。oblige/accommodateはconsiderを経た後のものである。


considerを経てrequestを「受け入れる」ことを決めたので、そのrequestは「必ずしなければならない(have to do it)」。oblige/accommodateの強制のニュアンスは、そういった意味での“強制”である。

obligeの後に人(someone)ではなく事項(a thing)がくるのは文法的にどうかという指摘についてだが、oblige a requestは普通にある表現なので特に違和感はない。
私はアメリカ人なので文法について考えたことはあまりないが(笑)、どうしても気になるのなら、たとえば次のように考えてみてはどうだろうか。

oblige someone with a request(←これはよく使われる表現)の派生として
oblige one’s requestとなる(←これも普通に使われる表現)。
これがさらに一般(one’s → a)に転じて
oblige a requestとなる。

ただ、使用頻度を考えれば、個人的には
oblige someone with a request > oblige one’s requestだと思う。その意味で、辞書に記載されているという用法(obligeの後にsomeoneがくる用法)は正しい(むしろ正しすぎる)が、必ずしもそれがすべての用法ではない。
難しいかもしれないが、non-nativeの英語学習者は辞書に記載されていない用法も普通に生きた英語として使われているということを忘れてはいけないと思う。



Cさん(韓国人(在米10年以上)、20代男性、研究者)

【結論】私はネイティブではないのであまり自信はないが、(b) consider a request が正解だと思う。

【理由】accommodateは「あなたのために(考慮するための時間的)スペースをあけてあげますよ」というような柔らかいあいまいなニュアンスで、「think about it」に近い意味だと認識している。
oblige は「have to do it」というような強制的なニュアンスで、少し意味が強すぎる。
considerは「think about it」というような本当にするかどうかは一旦保留のあいまいなニュアンス。
よって、accommodateの意味はconsiderの方がより近いと思う。
ただしやっぱりアメリカ人ネイティブの意見を参考にしてくださいね。私は疑似ネイティブですから(笑)。



私の所感

Aさんの説明、さらにはBさんの説明によって、obligeが正解であると納得した。
今回のaccommodate問題は、信頼できるアメリカ人ネイティブ2人としっかりとした話し合いの場を設けたことにより、「accommodate a request = oblige a request」で確定。

韓国人のCさんは「accommodate」に強制の意味はないと認識しており、そのため(b) consider a request を選んだが(私も最初はaccommodateに強制のニュアンスはないと思い、そのために何の疑問も抱かず即座に (b) consider a request を選んだ)、
アメリカ人ネイティブのAさん、Bさんの意見こそがaccommodate の“本当のニュアンス”だと思う。よって、今後は私も「accommodate a request = oblige a request」として正しく認識し直し、今後、機会があればビジネスの現場で使用していく。
特に、偉い人にメールをするときは文面中にconsider your requestなどの“失礼”な表現を入れないように気をつける。Aさんのアドバイスに従い「accommodate your request」とする。


これはもうTOEICのレベルを超えている問題のような気がする。
おそらくこの「accommodate 問題」は今後もいろいろなブログや2ちゃんなどで取り上げられることになるであろうが、非ネイティブ同士で議論をする限り、おそらく最終的結論は出ないであろう。



とても有意義なご報告、ありがとうございました。とても勉強になります。





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テーマ:TOEIC - ジャンル:学校・教育

コメント
この記事へのコメント
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2010/04/04(Sun) 11:17:31 | | #[ 編集]
おお!
accommodate a request = oblige a request
納得しました!

昨日公式問題集Vol.4 TEST1 Part7の練習をしていたら本文中にaccommodateが使われて、目に飛び込んできました。
2010/04/04(Sun) 12:42:13 | URL | 三羽四郎二郎 #-[ 編集]
最終決着ありがとうございました。
ここまでTOEICで勉強させて頂けるとは思いませんでした。
貴重な解説ありがとうございました。
2010/04/04(Sun) 17:04:16 | URL | おさむ~ #-[ 編集]
TOEFLのライティングなんですが、
神崎さんは与えられた題目に対する主張・理由付けがすぐに浮かびますか?
私は全然思いつかないか、思いつくのにかなり時間がかかり、困っているのですが。
訓練すれば出来るようになるのでしょうか?
2010/04/04(Sun) 20:30:51 | URL | princessmia #-[ 編集]
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2010/04/05(Mon) 00:05:53 | | #[ 編集]
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2010/04/05(Mon) 00:51:46 | | #[ 編集]
>三羽師匠

コメント、ありがとうございます。納得してもらえてよかったです。
そうですよね、Vol.4 のTest1にもaccommodateが使われていますよね。公式問題集、さすがです。


>おさむさん

コメント、ありがとうございます。私の記事が英語学習のお役に立てたのであれば、とてもうれしいです。TOEICも本当は拾おうと思えばもっとたくさん有益な学習ポイントを抽出できるのですが。


>princessmiaさん

お久しぶりです。ご質問ありがとうございます。
TOEFLのessay titleですが、私は題目に対する主張・理由付けがすぐに浮かぶときと浮かばないときがあります。やはりトピックにより、自分の得意不得意がありますので。

主張および理由付けがないとエッセイは書けないので、いいアイデアが浮かぶかどうかが非常に重要なポイントになります。訓練方法としてはETSが公開しているessay title listをみて、アイデアを頭に浮かべる練習をするのが有効だと思います。毎回、同じような形式と問いかけなので。
また、参考書としてはBarron's How to prepare for the TOEFL Essayがお薦めです。

あとは、日頃から新聞等を読んで、広い見識を身に付けることでアイデアが浮かびやすくなります。

試験の際、どうしても浮かばない場合はとにかく何でもいいから書くようにしてください。たとえ内容がくだらなくても馬鹿げていても、エッセイの定型に添った形でまとめればそれなりのスコアはもらえます。
がんばってくださいね。

2010/04/05(Mon) 22:13:39 | URL | 神崎正哉 #jo06q36w[ 編集]
oblige,considerは誤りらしいです。
スペースアルクの英辞郎on the WEBによると、
adjust one's request accordingly
(しかるべく請求(額)を加減[再考]する)
という表現があり、これが「考慮する」という意味のaccommodateらしいです。

obligeは「新公式問題集Vol.4」のaccommodate(~に沿う)の言い換え表現、considerは「考える」でひっかけでしょう。
実際どれが正答になっているかは不明ですが。
2010/04/06(Tue) 15:57:57 | URL | Mind keeper #-[ 編集]
>Mind keeperさん

貴重な情報、ありがとうございます。
accommodateは使い方によって、そのような意味にもなりますよねえ。
そう考えるとadjustもかすっているというかひっかけとしてかなり近いというか。
でも、各方面からお寄せいただいたご意見、調査結果等をまとめてみると、実際はおそらくobligeが正答だと思いますよ。
手元にテスト問題自体がないので定かではありませんが、「新公式問題集Vol.4」のaccommodateと同じ用法だったと思います。
2010/04/08(Thu) 10:33:35 | URL | 神崎正哉 #jo06q36w[ 編集]
項目別正答率について
神崎先生こんにちは。
3月の公開テストでTEX加藤さんがaccommodate問題でadjustを選んで、100%の正答率だったそうです。
これは、accommodateの言いかえとしてobligeがしっくりくるので、低得点者でobligeを選んだ人が多く、この問題が採点対象外になったのか、少しずれたadjustが正解だったかと考えられます。
2010/04/11(Sun) 01:12:28 | URL | Mind keeper #-[ 編集]
Morite2さんが、obligeを選んで、項目別正答率の語彙が100%ということは、上記の議論から、この問題は採点対象外で、正解はobligeということに決まりますね。
2010/04/15(Thu) 19:42:22 | URL | Mind keeper #-[ 編集]
>Mind keeperさん

コメントの連続投稿ありがとうございます。
私もTEXさんと同じくadjustを選びましたが「語彙が理解できる」の正答率は100%でした。よって、ご指摘のようにこの問題は採点対象外だったようです。
仰るとおり正解はobligeです。
2010/04/17(Sat) 23:06:24 | URL | 神崎正哉 #jo06q36w[ 編集]
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